染色(草木染め)

2023年9月 綿を染める。

糸に紡いだものを染色してきましたが、色々な色が入った多色の糸が欲しくて、種をとった綿をそのまま染色して、その繊維を混ぜながら糸を紡いでみたくなりました。
無農薬で育てた自家製の綿なので、私としてはやはり草木染めが好ましいと思います。


上が西洋茜、下が蘇芳。
アルミ媒染。


ハンドカーダーをつかって、綿の繊維を整えます。蘇芳、黄檗、西洋茜で染色した綿を三層にして筒状に巻き込みます。


層の重ね順を変えて変化をつくります。
黄檗染 上が銅媒染。下がアルミ媒染。銅媒染で緑にするつもりが、そうならずに茶系の色に。
化学染料でうっすら緑色に

コチニール染め

コチニールで糸の染色。濃染処理済みの綿糸80g、絹糸2種類(いつも経糸様に使っているもの、それよりは少し上質なもの)各80gで合計240g。
コチニール24g。ミョウバン(AL)媒染。


右から
手紬綿糸
捻が強いのでしっかり伸ばしたまま乾燥。

絹の紬糸

少し上質な絹糸。
やっぱり糸に光沢があります。
一番左の色が薄いものは、先媒染時に糸が絡んでしまい、他の糸と一緒に染色の鍋に入れると他の糸まで絡むのが怖かったので、染色した後の残液で染めたもの。
染液の色素がすっかり無くなっていたので、こんな薄いピンク色になりました。
優しい良い色だと思います。
予定とは違うけれど、これはこれで良いのではと思っています。
左からコチニール染の手紬綿、経糸用絹糸、絹糸(細)、コチニール残液染めた絹糸(細) 濃染処理をしたおかげで、経糸用絹糸とほぼ同じくらいの濃さと色に染まりました。 ちょっと上質な絹糸は流石に良い色。 残液染も良い色です。 完全に乾くとより赤色が強くなり、より魅力的な色になります。
コチニール(カイガラムシ)をすり潰して粉状にするのに 友人からのマレーシア土産の石製のスパイスなどをすり潰すすり鉢の様なものを使いました。

小鮒草染め

プランターで育てていた小鮒草。育て方が悪いのか全然大きくならなくて、その内下の方の葉が変色してきてしまいました。また台風も来てしまったので、この辺りで収穫、染色をしました。
8月の画像です。これよりは大きくなりましたが、見違える程という訳ではないのでたいして違いはありません。
上が小鮒草で、下が藍です。




煮出した小鮒草の染液は茶色です。失敗したかもと不安も。
でも糸を入れると綺麗な黄色に。
小鮒草はあの黄八丈の黄色を染める染料なのだそうです。



糸が乾いたので糸巻きをしました。
染めた絹糸です
こちらは綿。濃染処理済みの糸なので、染まり具合は絹に引けは取りません。いつもの如く糸を引っ張ってかかり過ぎたよりを取ります。

黄檗(キハダ )染め

後媒染で黄檗染めを。
黄檗は普通に染色すれば、名前のとおり黄色の染料です。ただ、今回は小鮒草の勘違いもあり、黄緑色に染めたかったので、銅媒染をしてみました。
綿糸は濃染処理をしていいたので、さぞ良い色に染まるだろう思っていたら、、、、、、、
ただ染料に浸けただけなのに綿糸は茶色に。
もうこうなるとパニックです。
絹糸はちゃんと黄色になったし、濃染処理をしていない綿糸を少し浸してみたらちゃんと黄色になりました。
明らかに、膿栓処理をしたために、茶色に変色した訳です。
媒染液に浸けたら黄色、いや黄緑色に染まるのではと、いちるの希望を持っていましたが
反応はなし。再度、染色、媒染を繰り返しましたが色が濃くなっただけで何も変わりませんでした。
左から濃染処理済みの綿糸、黄緑色の4巻は絹糸(太さ違いの2種)右手前は濃染未処理の綿糸。

染色途中からパニックで途中の画像も取り損ねました。





後に、染色、手織の先生に伺ったところ、十分あり得ることだそうで。
水道水の違いでも色は変化するらしく、本当に草木染めはデリケートなもののようです。
何から何まで学ぶ事ばかりです。
黄檗を煮出して戦役を作ります。
染める糸によって、条件によって随分色が違います。

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